Nakasha for the Future【360°映像技術の活かし方・ノウハウ Vol.7】本命が来た!センサー満載の5.7K360°カメラ"ガーミンVIRB360"

【360°映像技術の活かし方・ノウハウ Vol.7】本命が来た!センサー満載の5.7K360°カメラ

2017年5月末から6月1週にかけて、Gizmodoを初めとするTech系ニュースサイトに
ガーミンがVIRB360を発売するというニュースが流れました。

正確な位置情報を360°パノラマとリンクしたいと常々思ってきた当社は、早速VIRB360を入手・評価しました。

VIRB360.jpg

 

VIRB360の機能

特徴

この360°カメラが従来と異なるのは、下記になります。

・4Kストリーミング(内部スティッチ)、5.7K動画(外部スティッチ)

内部スティッチで4K@30fps、スティッチ無しの場合で5.7K@30fps、3K@60fpsなんていうモードまであります。

・マニュアル調整可能な静止画モード

パラメータをマニュアル調整できる"プロモード"で、細かく調整可能です。
解像度:15MP(5640 x 2816)
撮影モード:single shot, burst shooting, exposure bracketing, time lapse, travelapse
マニュアル調整項目:ホワイトバランス,露出, etc.)
レンズモード:前だけ、後ろだけ、両方などを選択可

・内蔵センサー(GPS、傾き、方位)の値をグラフィカルにオーバーレイするG-Metrix

GPS/GLONASS 10 Hz location capture
Accelerometer yes
Barometer yes
Gyroscope yes
Compass yes

・4ch空間マイク搭載

・スタビライザー

振動の減衰、安定化のみ、経路をたどる、コンパスロック、車両モードオーバーレイ

詳細については、ガーミンのVIRB360 SPECを参照ください。

 

G-Metrix動画サンプル

ヘルメットにマウントし、歩行撮影で、4K動画を録画しました。

撮影した映像は、G-Metrixとスタビライザの処理をした上で、2K動画としてエクスポートしたものを、Youtubeにアップロードしました。

歩行時の揺れが、スタビライザーの機能によって、ほとんど吸収されていることを確認できます。

 

G-Metrixでオーバーレイできるデータ

方位

g-metrix_2.png.png

※記録される方位はGPSで求めた方向(コンパスのデータではない)のようです。EXIFを見ると、Locationタグの"進行方向"に方位角が入っています。磁気センサーで取得した情報であれば"撮影方向"に値が入っている必要があります。

 

移動距離、時刻、加速度、移動軌跡、移動速度、標高

g-metrix_0.png.png

 

検証

位置精度の検証

実際の移動経路(赤線)と、GPSで記録された軌跡(黒線)を重ねると、5メートル程度の幅員の道路のどちら側を歩いているかまで正確に再現されています。

ボックスカルバートの内部を歩行している間のログは、不正確になりました。

virb360_map.jpg

 

記録されているセンサー情報

撮影時にセンサーで記録されたデータは、VIRB Editで動画をエクスポートした際に、動画ファイル名.mp4.csvというファイル名のテキストで取得できます。

中を見ると下記のようになっており、microTime(UNIX時間のグリニッジ標準時)を変換することで、そのままEXIFへのインポートデータとして使えます。

microTime,latitude,longitude,altitude,heading,pitch,roll,horizFOV,vertFOV,relAzimuth,relElev,relRoll
1500981241000000,35.10443,136.9518,32.53802,282.01,0,0,115.4,70.3,0,0,0
1500981634000000,35.10428,136.9515,32.19427,161.22,0,0,115.4,70.3,0,0,0
1500981793000000,35.1043,136.9516,32.05476,310.75,0,0,115.4,70.3,0,0,0

VIRB360は、"位置精度が高いGPS"と"利用価値の高いセンサー情報"を自由に取り出せる、他には無いとても使い出のある360°カメラです

 

連続稼働(バッテリー、熱停止)の検証

連続撮影テストを行い、バッテリーの持続時間と、連続稼働可能時間を測りました。

 

連続撮影:40分(microSDカードが32GBの場合)
連続稼働:40分(高温により停止)
バッテリー:1時間

連続撮影:56分(microSDカードが64GBの場合)
連続稼働:56分(バッテリーゼロにより停止)
バッテリー:56分

連続撮影:65分(microSDカードが64GBの場合)
連続稼働:65分(バッテリーゼロにより停止)
バッテリー:65分
Wi-Fi:OFF

連続撮影:95分で録画停止(microSDカードが64GBの場合)
連続稼働:120分(録画停止後も稼働、120分でテスト終了)
バッテリー:バッテリーを入れたままUSBから給電
Wi-Fi:OFF

 

ストリーミングの検証

外部給電の条件で、ストリーミングの連続配信をテストしました。
高温による停止になるまでは、連続ストリーミングが可能でした。

メモリ搭載量やバッテリーの持ちより以前に、熱停止の方が問題であることが分かりました。放熱の仕組みを別途考える必要があります

 

防水性能の検証

水中を撮影しました。スティッチエラーが少なく、正常に繋がっています。

電波を受信できないので当然ですが、水中を移動している間、GPSなどのセンサーデータはあてになりません。

VIRB360.jpg

※このイメージは、動画のキャプチャです。

 

その他TIPS

・USBから給電しながら録画やストリーミングをする場合、ドアがレンズより前に出てしまうので、USBケーブルとドア裏側を両面テープなどで固定すると良いでしょう。

・"HighTemperature"警告の出るタイミングが、バッテリーがゼロになった場合、メモリ容量がゼロになった場合に発生しているような挙動をしました。

・Wi-Fi経由でスマートフォンから録画などの指示を送っている場合(Wi-FiでVIRB360とダイレクトに接続している場合?)にWi-Fi接続がスマートフォンの都合で切断されると、VIRB360が再起動する場合がありました。

・VIRB360が続けざまに再起動する場合がありました。(高熱?)

 

文章:R&Dセンター 松井良行

 

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