今回のプロジェクトで、開発した損傷管理データベース"4D-db®"では、いくつかの特徴的な機能が搭載されています。中でも、同一地点の任意の過去と現在の画像を、二画面横並びで比較できるビューアは、長寿命なインフラ施設・設備の劣化を長期に渡ってメンテナンスする事業者の方を、ICTで支援する目的で開発したウリの機能です。
【4D-db®】マルチアングルビューアで損傷個所を確認
【4D-db®】高速道路ジョイント部の同一地点新旧比較(時速80Km走行撮影で位置精度1mの実現)
【ディープラーニング】ボルト錆を検出する
【ディープラーニング】一般道路路面損傷検出
4D-db®では、地点を選択した直後に、マルチアングルビューアが表示されます。
Web-VR空間上で前後左右上下をマウスで回転させて、見たい方向を設定します。
オレンジの矢印ボタンで、撮影地点の前後を1フレームずつ移動できます。
路面を撮影していれば、立方体の底面に画面が張り付いています。
前方画像が撮影されていれば、立方体の全面に画面が張り付いています。
全方位が撮影されていれば、立方体のどの方向も画面が張り付いています。
360画像が登録されている場合は、画面上部ボタンで"360"を選択すると、選択地点の360画像が表示されます。
長尺パノラマ画像が登録されている場合は、画面上部ボタンで"長尺"を選択すると、選択地点が含まれる長尺画像が表示されます。
画面のタイムスライダーか直接入力、カレンダー入力によって、撮影日を選択できます。
選択した地点に、存在しない撮影日の日付はあらかじめ排除されています。
画像に関連する属性情報(路線名、上下、KP、キロ程、緯度経度、撮影箇所ID)の表示/非表示を設定できます。
画像閲覧時に邪魔となる場合は、非表示に設定します。
下の例は、高速道路の路線名、上下、KPが表示されています
写真に対して、ディープラーニングによる物体検出、損傷検出がされていて、DBに登録されている場合、マルチアングルビューア上で、アノテーションの表示・非表示を選択できます。
個々の画像の明度など表示パラメータを調節できます。(画像そのものを編集・保存しているわけではありません。)
地点に対するコメントを付記したり参照したりできます。(画像に対するコメントではありません)
コメントは時系列で複数記録できますので、特定の地点に対するコメントを利用者間で共有するために使えます。
損傷個所の共有や、次回点検時のチェックポイントとして、または点検や補修の箇所コメントとして保存できます。
見たい場所(角度、ZOOM)を固定したまま、オレンジの矢印で、地点の前後を移動できます。
表示している画像(マルチ画面なら6面分、360画像なら1枚分)をダウンロードできます。
サーバー上でzip圧縮されますので、クライアントPC側ではzip解凍できるソフトウェアが必要です。
アンチウイルスソフトウェアやゲートウェイ機器でダウンロードを禁止されている場合は、拡張子をリネームするか、ダウンロードの許可を情報システム管理者に依頼してください。
今表示している地点をブックマークとして保存します。
サーバのデータベース上に保存され、検索属性として利用できます。
良く参照する箇所や、次回点検時のチェックなどとして活用すると便利です。
閲覧しているコンテンツ自体のURLをブラウザのクリップボードにコピーします。
オフラインのテキストとして保存したり、メールやSNS,社内情報システムなどに張り付けて共有することで、今見ているコンテンツを直接共有できます。(ログインは別途必要です)
ビューアで"URLのコピー"をすると、下記の表示時パラメータが保存されます。
・地点ID:shooting_point_id
・検索範囲:search_range
・水平視点:hlookat
・垂直視点:vlookat
・ズームレベル:fov
※二画面ビューを保存、再現することはできません。
選択地点の撮影日違いの画像を、二画面並べて表示できます。
二画面表示機能は、マルチアングルビューアと360ビューアで有効です。
※長尺ビューアでは対応していません。
片方の画像を操作したときに、他方を同じように動かす"連動"と、独立して操作する"非連動"を選択できます。
微妙な前後の位置ずれや、画像の明度調整など、必要に応じて、連動・非連動を選択してください。
二画面表示で見たい場所(角度、ZOOM)を固定したまま、"連動"を選択して、オレンジの矢印で、地点の前後を移動できます。連続的に閲覧する場合に便利です。
良く使う方法として、個別に画像の明るさを調整するケースがあります。
4D-db®のビューアは、WebAPIで表示するコンテンツをダイレクトに指定する機能があります。
前述のURLコピーで貼り付けられたURLにアクセスすると、(ログイン認証の後)元々表示されていた画像が再現されます。
▼この記事を書いたひと
R&Dセンター 松井 良行
R&Dセンター 室長。コンピュータと共に35年。そしてこれからも!
●富士見事務所 TEL : 052-228-8744(交通部営業課) FAX : 052-323-3337(交通部共通)
〒460-0014 愛知県名古屋市中区富士見町13−22 ファミール富士見711 地図
PoCのお問い合わせ:交通部営業課
技術的なお問い合わせ:R&Dセンター