オープンイノベーション特許を取得しました "記録制御装置、記録システム、及びプログラム"(特許7148910)"

特許を取得しました 

GNSS-BeatBoxを構成する技術、特許"記録制御装置、記録システム、及びプログラム"(特許7148910)"を取得しました。

 

【特許番号】 特許第7148910
【発明の名称】記録制御装置、記録システム、及びプログラム
【特許権者】 ナカシャ クリエイテブ株式会社・株式会社コア
【弁理士】  丸山 明夫
【発明者】  松井良行、松本基義、伊藤浩士、遠山希、渡辺尚司

【出願日】  令和3年3月18日(2021.3.18)
【登録日】  令和4年9月28日(2022.9.28)

【課題】

車両で走行しつつ道路やその周辺を撮影して記録し、後日、当該道路や周辺について、所望の地点の状況や経時変化を確認する。


【解決手段】

記録システムにおいて、GNSS衛星からの受信信号に基づく1PPS信号と時刻データと位置データをGNSS受信機10から入力し、2以上のビデオカメラ30を制御して、時刻データと位置データと各ビデオカメラの撮影映像の記録を制御する制御装置50の記録制御装置5は、1PPS信号をトリガーとする時刻データ等の入力毎に、記録制御装置5が生成する1秒間隔の基準パルスをトリガーとして番号データを生成する番号生成部51と、番号データと時刻データと位置データを音声出力用のアナログ信号に変換するデータ変換部52と、音声を生成して各ビデオカメラの音声トラックへ出力する音声出力部58と、番号データと時刻データと位置データを記憶装置60の記憶領域に格納するデータ制御部53と、を有する。

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ざっくりというと・・・
GNSS-BeatBoxの具体的な実装に関する特許です。GNSS-BeatBoxが衛星から受信した基準パルスと同期し、自らのタイマーを精度100ms以内で同期出来た場合に記録開始状態に遷移し、ユーザの開始指示(start状態へ遷移)した後は、自らの遅延を監視しながら、衛星からの時刻、緯度経度等同期信号をエンコードし、(30FPS動画の場合の1フレーム分に相当する)30ms以内に音声を発呼する。発呼間隔は正確に基準パルス1秒を維持する。特許申請時資料には、映像同期のための当社独自フォーマットとしてGPX1.1の拡張フォーマットを提示しています。肝は、衛星からの基準時刻やパルスを取得し、受信情報を同期音声として"正確に"送出する仕組み。装置による信号の遅延を30ms以内とする部分で実装上の工夫(苦労)がありました。