山城サミットの帰り道で、ちょうど城巡りをしようと思い立ちました。
せっかくなので、今回は旅のコストパフォーマンスを高めるため、1日何個お城を回れるテストをしたいと思います。
三重町から始発に乗って、まずは今日の起点の臼杵城に移動します。
臼杵市と言ったら、まず思い出すのは臼杵石仏(磨崖仏)です。
古園石仏大日如来像に代表される臼杵石仏は、平安時代後期から鎌倉時代にかけて彫刻されたと言われています。その規模と数量と彫刻の質の高さは日本を代表する石仏群であり、60余体のうち59体が国宝となりました。
駅から出てすぐ、石仏をイメージさせる彫刻が置いてあります。
ここから10分間歩き、臼杵城に着きました。
ここは大友宗麟が臼杵湾に浮かぶ丹生島に築いた海城でした。 築城時は断崖絶壁の島で、四方を海に囲まれた珍しい城だったそうですが、現在は埋め立てられて陸続きになっています。
卯寅(うとの)稲荷神社から、臼杵城跡卯寅口に入ります。連続した鳥居がある独特な景観ですね。
この切妻造りの卯寅口門脇櫓は現存するものです。
石垣が綺麗に並んでいます。
復元した大門櫓です。
もう一つ現存の櫓、二の丸の畳櫓です。
現在天守がないですが、実は1601年(慶長6年)に複合式望楼型の3重3階の天守が築かれました。
その後、1655年(明暦元年)頃に大規模な改修が行われ、5つの付櫓を組み合わせる3重4階の梯立式天守が築かれたが、1873年(明治6年)に取り壊されたそうです。
現在ここは臼杵公園として整備されていて、トレーニングしている市民が時々見かけられます。
オープン時間も特に決められていないので、旅のFirst Stopにしました。
臼杵市から出て、次は大分市に移動します。
駅はとてもおしゃれな商業施設になっていますね。ここは商業施設、シネマ、屋上庭園、温浴施設などを備えたJRおおいたシティです。
ここから10分間歩くと、府内城にたどり着きます。大分城と呼んでも通じると思いますが、やはり城好きとしては「府内城」を呼ぶべきですね。
府内城は日本100名城のひとつ、名軍師・竹中重治の従弟にあたる竹中重利の居城として知られています。 かつて豊後国の守護職・守護大名であった大友氏の拠点であった場所に築かれた城で、本丸跡に人質櫓(二重櫓)と宗門櫓(平櫓)が遺構として現存し、3棟の二重櫓と大手門、土塀、廊下橋が復元されています。
西丸二重櫓と宗門櫓です。
昔の縄張り図から見ると、水堀は綺麗に残されていますね。
復元した廊下橋です。
大手門です。
府内城の最初の天守は1599年(慶長4年)頃に福原直高によって創建されたとされるが、その後1602年(慶長7年)頃に竹中重利によって4重5階(地上4階、親1階)の複合式望楼型天守が築かれました。
この天守は後に層塔型に改築されたが、1743年(寛保3年)に焼失したそうです。
現在は大分城址公園として整備されており、廊下橋は8:00-18:00オープンする以外、城内はいつでも入れます。
大分市から電車で30分の所、実はとても綺麗なお城があります。
暘谷駅から降りて、10分間歩くところの日出城です。
因みに、暘谷駅舎には、日出町内にあるハーモニーランドに因んで、サンリオのキャラクターがデザインされています。
ファンタスティックな雰囲気ですね。
日出城は豊臣秀吉の正室・ねねの甥にあたる木下延俊が、義兄であった細川忠興の支援を受けて築いた城です。
別府湾に面して築かれた海城で、天守台から眺める光景は見事です。
1874年(明治7年)に廃城令によって破却されましたが、穴太積みの石垣が現存しています。
現在、本丸跡には日出小学校があります。
別府湾の海景色です。
穴太積みの石垣が壮観です。
天守台を近くに見てみましょう。
天守台からの眺めです。
とても綺麗なお城ですが、知っている人が少ないようです。
実は、大分県の特産品「城下カレイ(しろしたかれい)」は日出城城下の海岸近くで漁獲されることから名づけられましたよ。
何時間でもここでぼーっとできるような気がします。
もちろん、のんびりする時間がなく、今回は中津駅より徒歩15分の中津城にたどり着きました。
中津から更に北に行くと、福岡県になりますし、ほとんどのお城は17:00閉城ですので、ここを今日の終点にします。
中津城は今治城や高松城と並ぶ日本三大水城のひとつです。黒田官兵衛(孝高)によって築かれ、完成させたのは細川忠興といわれます。黒田氏時代に築かれた石垣は、現存する石垣としては九州最古のものです。
江戸時代中期に奥平昌成が中津藩主となり、明治維新まで奥平家の居城となりました。
城郭の形が扇の形をしていることから「扇城」とも言われています。
天守が存在したかどうかは不明ですが、現在ある模擬天守は1964年(昭和39年)に旧藩主奥平家が中心となり、市民らの寄付を合わせて建てられたものです。
設計は東京工業大学教授の藤岡通夫で、鉄筋コンクリート構造で、外観は萩城天守をモデルとしているだそうです。
近年大河ドラマの影響で、黒田官兵衛史料館までできています。
展示館の中でも写真撮影はできます。
天守からの眺めです。
この写真の右手の石垣には境界線がありまして、実は右の部分は黒田時代の石垣で、左側は細川時代の石垣です。 因みに、黒田官兵衛は古代山城・唐原山城の石垣を転用してこの石垣を築きました。
(余談ですが、その後ここの職員の対応に感動しまして、初代城主になりました。)
中津城は福澤諭吉旧居・福澤記念館と共通入場券がありますので、そちらにも寄りました。
記念館には「学問のすすめ」の初版本や書や手紙、写真が展示されています。一万円の一号券も展示されています。
更に、帰り道で寄れるもう一つのおススメは黒田官兵衛とゆかりがある合元寺(赤壁寺)です。
ここでは、とても悲しいストーリーがありました。
天正17年(1589年)、黒田氏が前領主の宇都宮鎮房を謀略をもちいて中津城内で暗殺した際、その従臣らがこの寺を拠点として奮戦し最後を遂げ、その時の血が何度塗り替えても染み出てくることから、ついに赤色に塗り替えられるようになった、というのがこの赤壁の由来となっているそうです。
ここで今日の旅は終わり、1日で4城を回りました。
効率よく回る時、不可欠なものをまとめると:
今後アプリを開発する時も、より簡単に情報表示、調べるとメモすることができるサービスを開発していきますー!
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