社員がゆくモモ次郎と犬山たび

モモ次郎と犬山たび

愛知県の犬山市は、「尾張の小京都」と称される歴史のある都市です。

「犬山」の表記で最古期の文献は1336年の『南山巡狩録』からだそうです。なぜ「犬山」と呼ばれているか?実は3つの説があります。

  • 犬を使った狩りに最適だったので、「いぬやま」と呼ばれているとする説。
  • 平安時代の丹羽郡小野郷が山間部であり、その「小野山」から転じて「いぬやま」と呼ばれたとする説。
  • 大縣神社の祭神「大荒田命」が犬山の針綱神社の祭神の一人玉姫命の父にあたり、大縣神社から見て犬山が戌亥の方角に当ることから、「いぬいやま」が転じて「いぬやま」にと呼ばれているという説。

一体どれが正しいのか、今でもわからないですが、「犬山」と言えば、まずは犬を連想しますね。

今回の旅では、「犬山たび」という文化遺産の探訪ルートを紹介するスマートフォンアプリを使い、国宝・犬山城をはじめ、城下町の古い町並を散策しにいきます。

 

アプリのトップに出てくる犬は誰なんでしょうね?まずは、プロフィールを読んでみましょうか。

犬山城下町のはずれで生まれた犬山モモ次郎さん。勇敢な日本犬で、趣味は古い宝物を集めることだそうです。

モモ次郎と一緒に鬼退治を行った、いわずとしれた日本の国鳥は、久久キギズ丸さんです。モモ次郎と旅に出るための軍資金を得るために、木曽川の近くでお芋の畑を経営していると言われています。
そうなんですか。お芋を見かけたら応援の気持ちで買いたくなりますね。

 

どこに行こうかなぁ~と迷いながら、まずは犬山の観光スポットを確認しましょう。

トップページの「ナビ」をタップして、検索範囲を設定して検索すると、様々がスポットが出てきました。分類によってアイコンが違いますね。
「遺跡・史跡」「建造物」「民族・伝統芸能」...文化遺産の中でも、細かい分類がありますね。更に、スポットの表示はマップリストARカメラで切り替えできます。

 

犬山旅初心者なので、トップページの「コース」機能から、お好きなコースを選びます。
「コースを開始」をタップしたら、経路とスポットが地図上に表記されます。各コースにおおよそ使う時間まで書かれていて、旅のプランニングに使いやすいですね。

今回は、「犬山城ぶらりコース」を回ってみたいです。

 

まず駅を出たら、右上にアイコンが出てきました。これはGPSを使っている「スタンプ」機能です。早速1個目のスタンプを取りました。
旅をしながら、スタンプ帳がどんどん埋まっていくのは達成感を感じますね。

 

次のスポットの旧堀部家住宅に向かう途中、ちょうどお地蔵さんがたくさん立っている神社を通りました。

ここは現在愛宕神社と呼ばれていますが、看板を読んでみると、昔ここには木ノ下城というお城があったそうです。

木ノ下城は尾張国守護・斯波氏の家臣である織田広近が築いた城ですが、その後、その子孫であり、織田信長の叔父にあたる織田信康が犬山城を築いて居城を移したことにともない廃城となったそうです。

 

愛宕神社の境内の古井戸とかを見学した後、旧堀部家住宅に到着です!なんと、ここは入場無料です。(ここではARカメラ表示を使ってみました)

この屋敷は明治時代に建築された木造建築物で、犬山城下町には数少ない、武家住宅の面影を残しているところです。
武家住宅の面影というのは、一般的に農家の場合、南なら入り、南側に農作業用の空間があることが多いですが、この堀部邸は北側から入るようになっています。
住宅は複数施設からなり、特に主家は瓦葺き、切妻づくりの大変規模が大きい木造建築物です。

 

ちょっと前に進むと、どんでん館に着きました。
ここの1階の展示ホールには、毎年4月の第1土日に行われる国の重要無形民俗文化財指定の「犬山祭」で曳かれる車山を4輌展示しています。

単なる山車の展示だけではなく、祭りの日の夜を味わっていただくため、夕焼けの演出のあとには提灯の付いた車山に灯りが点り、祭の1日を6分間に短縮した光景で表現しているみたいです。
車山の片側を持ち上げて180度回転するさまは「どんでん」と呼ばれているので、この名前になっているんですね。

お祭りの時は、夜に曳かれる車山には一輌に365個を超える提灯が付けられ、実際に13輌揃うと見事な光景が広がるだそうです。一度見てみたいですね。

 

どんでん館の向こう側は犬山城下町 昭和横丁という無料休憩所です。
真ん中の通路を通ると、屋台の店員さんが人懐っこく声をかけてくれます。どこか懐かしい雰囲気の中で、犬山の様々な名物が食べられますよ。 夏祭りの屋台みたいな雰囲気ですね。

 

更に前に進むと、旧磯部屋住宅に辿りました。(ここも入場無料ですね)

ここは江戸時代の建築様式の木造家屋で、昔「柏屋孫兵衛」という屋号で呉服屋を営んでいました。
見どころは、主屋の屋根は緩やかにふくらみをもたらせた「起り屋根(むくりやね)」です。現在犬山市内の町屋で唯一現存するものだそうです。どうやって作るのか、ちょっと気になります。

 

犬山城の近くに、犬山市文化史料館という施設があります。愛称「城とまちミュージアム」です。

ここでは武家文化、町人文化が花開いた江戸時代を中心に、犬山の歴史や文化を展示紹介しています。
更に、常設展では旧犬山城主成瀬家が所有していた多数の古文書や美術工芸品などが展示されています。

まずはここで勉強してから、いざ国宝 犬山城へー!

毎年犬山祭の会場である針鋼神社を通り、犬山城に到着です!ここは現存12天守のひとつであり、さらに国宝5城のひとつでもあります。
犬山城は織田信長の叔父である信康がこの地にあった砦を改修して築いた城です。木曽川を押さえる、軍事上・経済上・交通上の重要拠点とされてきました。

また、このお城は「白帝城」とも呼ばれています。
お城の北を流れる木曽川から丘上に聳える天守閣を眺めた時の姿が、李白によって漢詩にも詠まれた、中国大陸を流れる長江の川面からかつて劉備玄徳が没した白帝城を見上げた時の情景を髣髴とさせたからです。

2004年(平成16年)までは城主であった成瀬家が個人所有する文化財でしたが、現在は財団法人犬山城白帝文庫に譲渡されています。

天守に登ると、なかなかの絶景ですね。犬山旅大満足!

犬山たびの秘密

犬山たびは大きな秘密を潜めています。どうやら登録しているスポットは犬山だけではないようです。一番遠いところは、新潟までです!

現在犬山たびに登録しているデータは、犬山市のデータだけではなく、NPO法人 古代邇波の里・文化遺産ネットワークが運営している文化遺産カードのスポットも入っています。

犬山の旅を皮切りに、ぜひ日本中の文化遺産を色々巡ってみましょう。

また、待ち画面のモモ太郎さんが食べているのは犬山のなんの名物なのか、ぜひ現地に行って探して見てください。

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