夏休みも終わりました。皆さんは夏の風物詩のメインである花火大会を楽しみましたか。
今年は台風10号の影響で、関西や北陸の多くの花火大会がキャンセルされて、残念な一年でしたね...
私は、台風9号と10号に直撃されたゆえ、飛行機が全部キャンセルされて、お盆休みの予定がすべて台無しになりました。
もともと兵庫県の渋い歴史話を書く予定でいました。ところが、ほとんどどこにも行けませんでした。唯一の成果は、大阪の第31回なにわ淀川花火大会を撮影できたことです。
写真や地図を事業としてやってきたナカシャの社員の一員として、今回の撮影の場所選定から、遠いところから花火を撮影したい時の「穴場の決め方」について書こうと思います。
時間によって徐々に移動する月より、花火は定点打ち上げなので、地図さえ読めれば簡単な話です。
今年の撮影ターゲットであるなにわ淀川花火大会は、全国3位、大阪府内1位の人気の高い花火大会で、約60万人が参加するのだそうです。
名古屋近くの素晴らしい思い出が残せる花火大会とはいえ、さすがに60万人と一緒になると、電車に乗る時もコンビニで食品を調達するの時もトイレを探す時も大変でしょうね...
「人混みをできるだけ避けたい!」「真夏の午後から場所取りに行きたくない!」と思い、穴場スポットを探し始めました。
もちろん、一番無難なのは、鑑賞チケットを購入することです!
淀川の河川敷にも、大阪の一部の展望台がある高層ビルにもカメラマン向けの席が販売されていますので、行く予定をはっきり決めている方は1ヶ月前から情報収集して、チケットを狙ったほうが気持ちも身体も楽になると思います。(もちろん、席があると言っても60万人と一緒に見ることは変わらないです...)
花火を撮りたいというより、今まであんまり知られていない穴場を探したい!のほうが正しいかもしれませんね。
では、今回撮影した結果をここでチラ見せしてから、詳しく話しましょう。
ここですっごく役立つのはGoogle Mapです。 赤い点が花火大会の会場で、まずはその周りの「高所」を探します。
展望室などでもいいですが、ほとんどの施設はチケット販売や三脚制限がありますので、野外が一番望ましいですね。
分かりやすく言えば、「展望台がある山」「高い場所の公園」「視野が広い高台」を探します。
この時、Google Mapの緑色の所を一つ一つ確認すればOKです。
会場までの距離も考えないといけないですが、その日に実際使おうと思ったのは去年年末に新しく購入したTAMRON AF 70-300mm F/4-5.6 Di LD Macro 1:2 です。1万円代のかなり古いモデルで、多分花火撮影のカメラマンの中でボロボロの装備の類ですが...その子でもいい表現ができる場所を探したいです。
もっと良い装備を持っている方は、もっと遠い場所からでも考慮範囲内だと思います。(しかし夜間登山の時は、できるだけ軽くて安い装備でいきたいですね)
最初に候補エリアとして決めたのは
山の展望台とか視野が広い高台とかと言っても、向きがありますね。
ストリートビューを活用して、ちゃんとどの方角を見えるのか、どのような写真が撮れそうか(昼間の写真でも参考になる)を確認しましょう。
そして、当日どのような交通手段で行くのかも検討しましょう。
実際に車があれば、伊丹空港も生駒山もとても良い候補地になりますが、レンタカーを借りるつもりがなかったので、バスで行ける「山」を探さないといけません。
車があると言っても、山の中には有料道路も多く、夜間通行できない所も多いので、合わせて検討しましょう。
候補地を決めたら、最後はやはりクチコミをチェックしましょう。
今まで撮影した人の写真を参考したり、実際撮影する時注意したほうがいいことを調べたりするのも重要なことです。
例えば、伊丹空港に行くには交通手段がありますが、空港近くの千里川河川敷まで行くのは車がないとなかなか厳しいです。
(実際今年伊丹空港から奇跡な写真を撮れた有名なカメラマンもいました!羨ましい限りです...)
六甲山の掬星台は花火をきれいに見えるけど、午後から場所取りしないといけない、また、三脚はある程度の高さがないといけないとも書かれています。私の三脚の高さは手すりに邪魔されますね。
ネット世界のクチコミを読み、自分の想像を補完するのも大事なことです。
色々検討したあげく、最後に決めたのは、兵庫県のある公園の展望台です。
兵庫県からは大阪の高層ビルも一緒に撮れるので、一番よい方角と言えるでしょう。
実際に着くのは花火大会開始の直前で、待機するのは十何人ぐらい、三脚を立てる場所もちゃんと残されています。また、低い三脚でも支障なく撮影できます。休憩するベンチまで確保できるなんて、穴場の中の穴場です!
公共交通で行けますが、真っ暗な山道を暫く歩くために懐中電灯が必須です。とはいえ、歩きやすい道なので、夜の山から転落する心配もありません。
急に予定を立てたので、やはりもう少し遠くまで撮れる望遠レンズとしっかりしている三脚を用意したほうが良かったですが、なんとか撮れました。
ネットでもここから撮影した花火写真は掲載されていなかったため、詳細な地名は伏せておきます。興味がある方はぜひ推理してみてください。(問い合わせがあれば、まずヒントを渡します。決して意地悪ではなく、そのほうが面白いと思っているだけです。)地図を読む力はそういう時に役立ちますね。
来年はびわ湖大花火大会を撮りに行きたいですが、昔穴場と言われる比叡山ドライブウェイの夢見が丘駐車場と登仙台駐車場は今年から1日1万円の施設利用料を徴収し始めました。
新の穴場を探そうと思うとわくわくしますね。
▼この記事を書いたひと
R&Dセンター 陸 依柳
撮影、お城、戦国、ICT、サブカルチャー...常に面白く、新しいものに惹かれるタイプです。地方の戦国イベントによく参加しています☆
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