社員がゆく可児から全国へ!第26回山城サミットに行きました

可児から全国へ!第26回山城サミットに行きました

毎年秋の定番の山城サミット、今年の主催は岐阜県の可児市です。近場なのでさすがに見逃すわけにはいけません。 初日の11月9日はメッセナゴヤの出展と被ってしまい、11月10日だけ参陣いたしました。

9日は講演会がメインで、10日から無料シャトルバスで可児市内の美濃金山城跡、久々利城跡、今城跡、明智城跡4つの城跡を巡るツアーが実施されています。
車がないとなかなか回れない城跡も含まれているので、本当に嬉しい企画ですっ!

まずはメイン会場へ

第26回山城サミット

名鉄の日本ライン今渡駅から10分間ほど歩き、メイン会場の可児市文化創造センターにたどり着きました。

まだまだ朝9時前ですが、「まんぷく横丁」の屋台は既に準備完了の模様です。

第26回山城サミット
第26回山城サミット

今年の戦国グルメは、とにかく名前がキラキラです。「光秀の本能寺の焼きそば」「信長の長槍隊ポテト」から「五連首級団子」まで、注文する時、たぶん恥ずかしい思いをしますが一度買ってみたいですね。

第26回山城サミット

食べる前にまずは城攻めです。今回はまず久々利城を目指したいと思います。

が...既に始発のシャトルバスは満員で乗れないっ!
更にショックなのは、次の便が1時間後だなんて...

待機列を見ると、一番長いなのは、やはり地元でも人気集まる美濃金山城です。次のバスが来ても乗り切れない人数になっています。
織田信長とともに本能寺で討たれた森蘭丸がここで生まれ、現在続100名城に選ばれています。

美濃金山城
美濃金山城

昔、一度明智駅から徒歩で行ったことがあり、やはりバスがあるとだいぶ楽になると思います。
城下に可児市戦国山城ミュージアムができて以来私も行ったことがなく、(今回は割愛しますが、)いつかは再訪したいです。

久々利城

久々利城

秋の太陽の下で待つこと1時間、ようやくバスで久々利城へっ!
待ち時間に耐えられなく、歩いてきた女性もいました。調べたら、片道1時間以上もかかるようです...さすがに勇者ですね。

久々利城

久々利城

久々利城は土岐久々利氏の居城です。
久々利氏は元々森可成の配下でしたが、「本能寺の変」で信長が亡くなった後、森可成に対して反旗を翻し始めたところ、森長可により鎮圧され、このお城も没収されました。

代々「悪五郎」を襲名してきたので、現在では、地元の方によって格好いい看板が作られました!ちょっと悪さを感じている顔ですね。

久々利城

現在ここに建物や石垣が残っていないですが、枡形虎口、土橋、土塁、巨大二重堀切など山を削った痕跡がきれいに見えます。
広くはないものの、初心者にわかりやすく、山城の醍醐味が詰まっている城です。

久々利城

久々利城

木々や草がきれいに刈られており、地元の方々の努力が実感できます。
まだ本丸より奥の散策路は整備中ですが、今後ぐるっと城全体を回れる日が楽しみですね。

今城

会場に一度戻り、今城に行こうと思ってシャトルバスをのぞいてみました。1時間2時間に待っても無理らしくて...

その時、たまたま知り合い(当社の元顧問)が会場にいて、助け舟(車)を出してくれるだそうですっ!ありがたく乗せていただきました。(連絡をいただいて本当にありがとうございます!)

今城

今城

今城

今城は元々森長可に仕えていた小池家継の居城です。ここも「本能寺の変」の後に久々利城と同じく反旗を翻したが、結局、森長可に鎮圧されました。信長なき世は、やはり大混乱のようです。

今城

今城

30分間で周り終わるコンパクトなお城ですが、ここも歩きやすく整備されています。

帰り際に芋汁まで誘われました。本当に暖かいおもてなし、ありがとうございます!

今城

今城

今回の山城サミットはここがすばらしい

何年前の山城サミットと比べ、今年一番実感したのは「年齢層の変化」ですね。

昔は講演会目当てで来ている人が多くて、やはり年配の参加者がメインでしたが、今年は若い人や子供さんが目に見えるほど増えていて、イベントの活気が溢れていました。

現地見学も1ヶ所のお城ではなく、4ヵ所の選択肢があるので、初心者から上級者まで、自身の興味に合う選択ができるようになりました。
無料シャトルバスは大混雑でしたが、それだけ需要があると言えます。

第26回山城サミット

更に豊富な企画も目玉の一つですね。山城跡を巡ると、オリジナルグッズを引き換えできるとか、ゲーム・アプリ・漫画など、話題の戦国コンテンツとのコラボレーションも多くの若者を引き寄せてきました。嬉しい来場記念品がたくさんゲットできました。

出演者も学者さんだけではなく、歴史タレントさんがたくさん来られていて、無料のVRチャンバラアトラクションゲームも長列になっていて、いよいよ山城ブームが来ている感じですね。

全国のお城ブースが集合している「おしろ横丁」も今までも見たことのない規模でした。特に中部地方も自治体が多く、力を入れている感じが半端ないです。

いつもここで、なかなか入手できないパンフレットを集めたり、聞いたことのないお城を行きたいリストに入れたりするのですが、今年は大好きな上田のりんごバターまで購入できましたっ!城旅と言っても、地元の物産品を買ったり、文化を体験したりことも大事です!

第26回山城サミット

今回のスローガンの「可児から全国へ!山城を守る地域の力」のように、お城の整備からおもてなしの企画力などまで、地域の力にたっぷりの感銘を受けました。
中部地方の住民の一員として誇りに思うし、何年渡っても記憶に残る山城サミットになるでしょう。

岐阜エリアの珍城に注目っ!私のお薦め

多く出展されている中部のお城の中で、100名城や続100名城に選ばれた有名なお城は言うまでもないですが、(私見ですが)ぜひ注目してもらいたいお城をここで取り上げたいです。
どちらも日帰り旅行で行けますので、ご興味がありましたらぜひ(興味が無ければ尚更!)行ってみてください。

妻木城

妻木城

妻木城

まずは岐阜県土岐市の妻木城です。

きれいな遺構だけではなく、汗がかからないほど良い登山道、迫力がある巨石群、更に土岐市の眺望も良いです。

妻木城

私が行った時は地元の方々に「バスで来た人は見たことがない!」と笑われ(バスから降りたら更に徒歩40分間ですが...この程度はまだ余裕ですね)、帰りは車に乗せてもらって(なんと、わざわざ車を出して探してくれたんです!)大変暖かいお世話になりました。

お城だけではなく、妻木城の城門が麓にある妻木氏の菩提寺である崇禅寺の山門として移築されています。

妻木城

妻木城

更に、ここの八幡神社も土岐氏にゆかりのある神社です。毎年例祭では流鏑馬神事が行われ、土岐市の無形民俗文化財に指定されています。

奥深いなのは、この八幡神社と崇禅寺と妻木城は、地図から見ると、3点が一直線になっています。とても偶然とは思えませんよね。

妻木城

妻木城

江馬氏城館跡

江馬氏城館跡

江馬氏城館跡

岐阜県飛騨市の江馬氏城館跡も知る人ぞ知る素晴らしい穴場で、復元された中世武家館で庭園を眺めながら殿様気分をたっぷり味わう場所です。(ただ冬はかなり寒いと思います...)

特にこちらの庭園は...本気さを感じられますね!

江馬氏城館跡

ここは室町時代から戦国時代にかけて北飛騨を治めていた江馬氏の館で、更に周辺の6つの山城跡(高原諏訪城跡、土城跡、寺林城跡 政元城跡、洞城跡、石神城跡)と一体になって機能し、当時江馬氏の支配を壮大さを空間的に想像できます。

歴史価値が高くて、岐阜県内初の国史跡と名勝の二重指定を受けた所です。

江馬氏城館跡

江馬氏城館跡

お時間がある場合はぜひ隣の詰城の高原諏訪城跡まで足を延ばしてみてみましょう。特に車があると行きやすいお城です。
神岡城に居城を移すまで、ここは江馬氏の本拠地でした。

ここから館跡を一望できるので、地理配置的にも面白味を感じられます。

江馬氏城館跡

江馬氏城館跡

来年の山城サミットは上田・坂城

次回の山城サミットは10月31日(土)~11月1日(日)に上田・坂城(長野県上田市)で開催される予定です。

「全国有数の山城密集地」と称するその地域は、砥石米山城、葛尾城など登山装備がないとなかなかきついお城があり、特に虚空蔵山城は何年前から一度登ってみたいとずっと願っていたお城です。
(上田に行く度に、いつも一眼レフを持ったりお土産買いすぎしたりして、なかなか登山装備で登れなかったです...)

令和2年山城サミット上田坂城大会

更に、初日には飯綱城や和合城の見学コースもあり、どちらを見ても今までなかった本格的な「登山」です。今からワクワクドキドキです。
まずは来年の春ごろに一度登ってみたいですね~!

▼この記事を書いたひと

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R&Dセンター 陸 依柳

撮影、お城、戦国、ICT、サブカルチャー...常に面白く、新しいものに惹かれるタイプです。地方の戦国イベントによく参加しています☆

 

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