【360°映像技術の活かし方・ノウハウ vol.8】膨大な360°パノラマをキーワード検索するμファイル
360°パノラマを世に広め、最も利用者に認知されているのはGoogleStreetViewでしょう。 GoogleStreetViewは、GoogleMapと連携し、ルートに沿って空間的にナビゲーションしてくれる点で、最も直感的で良く考えられた仕組みです。
しかし私たちが提供する360°パノラマは、お客様企業の資産である"構造物""設備"であり、当然、Googleを使って一般公開できるような代物ではありませんので、独自の仕組みが必要です。
これまでに当社でお客様設備や施設をナビゲーションするために採用してきたのが、360°パノラマを図面や地図と紐づけて活用する"バーチャルツアー"です。
オーサリングツールとして有名なのは、当社も使っているPanotourProがあります。※1

Panotourはフロアマップや地図連動、コンパス、VR対応など・・・HTML5でビルドされWebブラウザだけで動作させられるインタラクティブなツアーアプリが作れる優れものなのですが、定期的にデータ更新が発生するポイントデータの登録や、検索機能に物足りなさを感じます。 そこで今回、当社の検索ツールμファイルジオで検索機能や地図上でのポイント表示を可能にしつつ、360パノラマを直接参照できるビューアを組み込み、検索結果一覧、地図表示、360ナビゲーションを相互に参照出来るツールを開発しました。
μファイルジオ with 360Viewer
Panotourproで出来ることの一部は、Googleが提供するmarzipanoというオープンソースツールでも出来るようになっており、様々なWebツールへの組み込みが可能です。ライセンスはApache2.0ライセンスです ※2。
(しかしGitHubのサイトを見ると「This is not an official Google product.」と注意書きがありますね)
本記事では、当社で以前より保有しているWebブラウザ単体で動作する検索ツール"μファイル"にmarzipanoの360パノラマビューアを組み込みました。
μファイルは、当社が2011年頃に開発し、7年経った今でも電子ファイリングの提供ツールとして重用している検索ツールです。
HTML5とJavascriptで開発されているため、Webブラウザだけで動作し、オフライン動作が可能な超軽量の検索ツールです。
データベースとしてcsvをメモリ上において動作するので、検索が非常に高速であるといった特徴があります。
特に、今回のベースとなっているμファイルGEOは、緯度経度情報を扱い、モバイルデバイスのGPSによる位置検索ができる他、検索結果を地図表示する機能もある、地図機能を追加したバージョンです。
μファイルの過去の案件実績(2013年)では、自治体様の窓口端末上で、30万件ものcsvファイルを数秒でサクサクと検索した事例がありますので、近年のPC環境なら余裕でこの程度の規模までは対応できます。
μファイルジオの関連記事はこちら
ポイント
・任意のキーワードや緯度経度で検索した360パノラマの位置を地図上でも確認できるようになります
・地図⇔360パノラマの相互切り替えが可能です
・検索結果の並び順で360パノラマの前へ、次へのナビゲーションが生成されます。
→検索で抽出された関連する箇所だけを次々にジャンプして閲覧できます
注意事項!!
・この記事中にあるμファイルはカスタマイズ事例です。互換性テスト、動作テスト済みのパッケージとしてご提供しているわけではありません
→ご利用を検討いただけるお客様は、下記問い合わせ先へ別途お問い合わせください。
・μファイルジオ with 360Viewerは、Firefoxでのみ動作検証をしています。
→オフラインファイルの利用を制限されているChromeや、marzipanoのコンテンツ再生に互換性がないInternetExplorerでは動作しません。
こんな使い方が出来ます
- 位置情報を使ったGPS検索
- 地図から探す
- 検索機能で見たい360°パノラマをピンポイント閲覧
- 絞り込んだ地点だけを連続閲覧
- 絞り込まずに閲覧すれば撮影した順番に次々と閲覧
- 比較も可能
- データの更新はcsvのみ
- 位置情報を使って設備、施設情報をあらかじめ付与すれば属性検索も






※1:PanotourPro
PanotourProについては、以前の記事で登場した久門易氏が「これからはじめるバーチャルツアー Panotour Pro 2 & krpano完全入門」という完全なノウハウ本を出版しています。
※2:Apache2.0ライセンス
使用や頒布、修正、派生版の頒布、ライセンスの継承に関して制限がない。
▼この記事を書いたひと
R&Dセンター 松井 良行
R&Dセンター 室長。コンピュータと共に35年。そしてこれからも!
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