作成日:2018/03/6
作成者:NPS経営推進部 松野竜一
当社では2016年12月から、自社内の業務効率化の為、RPAを導入、昨年の秋からはお客様への導入支援のサービス化を開始しました。
すでに10年以上前から無駄排除で経営効率を図るNPSを根幹に置いている延長で、残業ゼロ、最近では働き方改革を目的として、トップダウン導入を進めています。
RPAのツールとして、NTTデータの開発したWinActorをすでに27ライセンス稼働し、RPAを推進する専門の部署RPA業務支援課の旗振りの元で、全技術部門が、自部門の業務自働化を行なっています。
WinActorは、Windows上で動作するアプリケーションの操作を、シナリオと呼ぶスクリプトとして保存して、人間がしていた事をPCだけで無人動作させられます。
加工能力が足りなければ、PCを増やすだけで対応が出来ます。夜間連続して動作させられれば、計算上、人間の稼働時間の4倍まで増やせます。
当社の中では、すでに全社で約20本のシナリオが稼働しており、現時点で25,731,000円の効果数値(WinActor自働化のみの効果)を達成しました。
そのうち、もっとも効果が大きかった事例を3例ご紹介します。
360カメラで撮影した動画と、GPSデータロガーの位置情報データを与え、位置情報付きの360パノラマ静止画一枚一枚に位置情報を埋め込み、地図上にマッピングしていく工程の自働化。 10台のPCと10人のスタッフが12時間作業しなければ完成できない量を、スタッフが2時間程度段取りした後、PC1台が12時間動き続ける"夜間バッチ処理化"。
地図の作成年月情報より最新版を自動判定し、対象エリア内の必要メッシュをダウンロードする。
総務部での事例。タイムカード(ICカード)の未打刻対象者をチェックし、打刻漏れの従業員へのメールによるアナウンスを実行。
RPAにて、従来の労務管理システムに機能追加を行った。
NPSによるムダの発見とRPAによる自働化の両輪により、2017年9-12月の前期比比較で、23パーセントの残業削減効果がありました。 同期間の生産高は2%上昇していますので、生産が上がっても残業が減っているということになります。
今やっている業務のうち、ルーチンで発生し、頻度が高い工程、または全従業員に関係する細かな作業での導入が完了し、加えて、日本の企業に特徴的と言われる
に改善を加えていく事で、
本当に時間を割くべき
などにもっと有益な時間を作り出せるはずです。
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