毎年の11月になると、長野まで飛び出したくなります。山々を染める秋の彩りは一度見たら忘れられません。
美味しい食材、鮮やかな紅葉、そして情緒ある歴史スポット。何を食べてもおいしい!何を見てもきれい!
信州は武田・真田ゆかりの地と知られています。
今回は上田周辺のお気に入りの戦国スポットをまとめたので、秋のお出かけの参考にして下さい。
ちなみに、上田へ行く際にはいつも名鉄バス(名古屋⇔長野・松本)を使っています。
アクセスがとても便利ですね。
越後の上杉政虎軍と甲斐の武田晴信軍による川中島の戦い・第四次合戦(八幡原の戦い)の中、武田軍の本陣がこの近くにあると言われています。
今は史跡公園になり、秋になると紅葉がとてもきれいです。
両軍の激戦地とされる場所は少し離れている所にありますが、ここの一つの見どころは八幡社の中の銅像です。
馬に乗った謙信が攻めてきて、信玄が軍配でその剣を防いだという、歴史ファンにお馴染みのエピソードです。
八幡社で、武田軍が勝鬨を上げ、討ち取った敵将兵の首実検を行ったと言われています。
史跡公園の中には、長野市立博物館もあります。この建物は1981年に日本建築学会賞作品賞を受賞したものです。
少々電車から離れていますが、バスで簡単に行けるところです。また、名鉄バスでは「川中島古戦場」という駅があり、こちらのほうが便利かもしれませんね。
海津城とも呼ばれる松代城は、武田信玄が山本勘助に命じて築いた城です。
甲州流築城術の特徴を強く持ち、武田氏築城の代表的な城のひとつとされています。
1585年に幸村が上杉氏の人質としてここへ送られてきました。
江戸時代に真田信之が入城して、海津城も松代城に改名されました。
大河ドラマ『真田丸』のロケ地として登場したこの城は、秋になると紅葉がとても見事です!
松代城の近くには、真田宝物館という真田氏の文化財を収蔵する市立博物館があります。
長篠の戦いで戦死した真田信綱の「青江の大太刀」(重要文化財)をはじめ、昌幸が着用した昇梯子の具足、秀吉や三成、家康、信玄らの書状など、5万点にも及ぶ貴重な史料を見ることができます。
旧真田邸は松代藩9代藩主真田幸教が義母お貞の方(貞松院)に建てたものです。
座観式庭園の秋景色が見どころです!
松代藩八代藩主真田幸貫が水戸の弘道館にならって作られた松代藩の藩校です。
藩士の子弟がここで学問と武道を勉強できます。
剣術所、柔術所、弓術所、槍術所などがあり、江戸時代の面影をそのまま体感できますね!カッコいい!
しなの鉄道の戸倉駅から降りですぐ紅葉の山に圧倒されます。
ここから1時間ぐらい歩くと、荒砥城というお城があります。
歩くにしては少々距離がありますが、千曲川と山々の秋の景色が見事で、時間を忘れてしまい、あっという間に到着します!
城の麓の戸倉上山田温泉は、真田幸村の初領の地と言われています。
荒砥城は標高895mの山上にあり、途中、善光寺大本願別院を通ります。
高台からの眺めが良いですね!
荒砥城は村上義清の配下である山田国政の居城でした。
川中島合戦の頃には武田軍と上杉軍による争奪戦が繰り広げられました。
現存しませんが、中世の史実に基づいて館や見張り台、兵舎、門などが復元され、戦国時代の山城の雰囲気がよく体感できます。
ここはよくロケ地に使われています。大河ドラマ「風林火山」の海ノ口城や「江~姫たちの戦国~」の小谷城はここで撮影されました。
秋の山々、壮観な金色ですね!
真田幸村のファンならたまらない上田市!
上田の一押しは、この(市役所の職員さんが薦めてくれた)馬肉うどんです!
明治21年に創業した老舗です。昔から馬肉食の文化がある信州だからこその味だそうです。
馬肉が柔らかく煮込まれ、ダシが効いていて味わい深く、しかもたったの580円。
やすい!おいしい!ボリューム満点!
長野の紅葉と言えば、やはり色も種類も、上田城のが一押しだと思います。
100名城の上田城は1583年に真田幸村の父・昌幸によって築かれた城です。
そんな平地で徳川の軍勢を2度に渡り撃退しましたね。さすが要害堅固な名城。
江戸時代に再建された三棟の櫓と、直径3mもの巨岩「真田石」が見どころです。
関ケ原の戦いで真田昌幸、幸村が属した西軍が負けた後、上田城も徹底的に破却されました。
今、私たちが見ることができる櫓や石垣の遺構は、上田藩主として入城した仙石氏によって再建されましたものです。
村上氏と武田氏の間で激しい争奪戦が繰り広げられて、有名な「戸石崩れ」の舞台となった城です。
「戸石崩れ」で武田信玄が敗れた後、真田幸隆がこの城を落城させて、居城としました。
この標高1300mの山の上には枡形城、本城、砥石城、米山城4城があり、総称して「戸石城」と呼ばれます。
登山道が整備されていますが、険しい場所もあり、軍手と登山靴で行った方がいいでしょう。
山城ですので、基本「登山」ですね。
でも、道中も頂上も、秋の景色が最高です。
市街地から10kmほど北東に向かうと、真田氏発祥の地である真田郷があります。
ここには上田城以前に拠点とした真田氏本城跡や居住跡が残されています。真田ファンなら熱くなる場所です!
1583年(天正11年)に真田昌幸が上田城を築城して居城を移すまで真田氏の本城だったといわれています。
戦時用のいわゆる「詰の城」ですので、そんなに大きくはないです。
バスで行く場合は少々車道に沿って歩きますが、車なら主郭のすぐ近くまで行けます。
ここから、上田市周辺の山々と秋の景色を一望できます。日の出を見る時のおすすめスポットです!
真田本城は「詰の城」であり、普段の政務機能を果たしているのは麓にある真田氏館です。
ここで真田感満載の神社もあります!真田ファンならぜひここで祈ってみましょう!
目の前の秋の壮大な景色、癒されますね。
真田氏館跡のすぐ隣ですにある上田市真田氏歴史館には、真田三代の戦いの足跡や武具甲冑など真田一族に関する資料が展示されています。
ここで一息もできます!
最後にお薦めしたいのは、しなの鉄道の小諸駅からすぐたどり着く小諸城です。
ここは紅葉だけではなく、桜も有名ですので、春でもお薦めです!
100名城の小諸城は要衝地にあるため、徳川、北条、上杉、真田と争奪戦を繰り広げてきました。
第二次上田合戦では、初陣の徳川秀忠が上田城に籠る昌幸・幸村父子の謀略により敗走し、関ケ原の戦いに徳川本隊軍が遅参するという大失態を犯してしまいました。
石垣と紅葉のコントラストが見事です。
ここの他の見どころは懐古園の入り口にある三の門と市街地の大手門です。両方とも重要文化財になっています。
いかがでしょうか。秋の長野は、かけがえのない私のお気に入りです!
春の長野も素晴らしいですが、秋の色は日本のどことも違いますね。
しかも、長野の城や史跡はまだまだありますが、今回は「観光スポット」だけピックアップして紹介しました。
名古屋からは一泊二日でちょうど良い距離ですので、晴れた日は是非寄ってみましょう!
▼この記事を書いたひと
R&Dセンター 陸 依柳
撮影、お城、戦国、ICT、サブカルチャー...常に面白く、新しいものに惹かれるタイプです。地方の戦国イベントによく参加しています☆
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